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参りました。秋のタームにやった椅子2脚の話から進めようとおもったら、CD-RWに入れておいた写真達(3か月分)がクラッシュしました。)これからポートフォリオもつくらなけらばならないのに参った。みんなはマサが先生に怒られるぞと喜んでるし、正直、先生にいいづらいし困った。 とおもったらかなり画像が悪いが少し写真があったのでヤッパリ椅子の話をしたいと思います。 ええ19世紀 Oak Side Chair といわれております。OAKの時代といわれる期間が17世紀中ごろまでありまして、本物のOAK家具だけを集めているコレクターもいます。機械のない時代に作られたいびつな形やラインに魅せられるそうです。素朴で誠実で温かみがあってなんか憎めないなーと思います。 この椅子はいろいろ調べたり、各方面から訪れる専門家に尋ねると、どうもその昔他のパネルとして何かに使われていた板材を加工しなおして椅子に見立てたものだそうです。板材を製材したときに既に虫食いの穴があったようでその穴のまんなかを通るようにカットされたので、あながたてに半分に割れたようになって現れてます。(次回写真載せます。) 次回より直しに入りたいと思います。 #
by scott_hachisuka
| 2006-01-28 05:32
| 家具
学校へレンタカーでよったついでにベロニクの助言もあって、ポーツマスまで足を伸ばすことにしました。いってみたら、なんと不動産屋には僕達にも何とか手の届く範囲の金額で沢山物件があります。もう夕方で暗くなってたんだけど、なんか家探しに関しては絶望的だったのが、一気に華が開いたように、目の前が明るくなるのを今でも覚えています。 たぶん東京と同じくらいの金額だと思います。リビング、キッチン、寝室、風呂トイレつきで8万円~10万円くらいです。なにせ誰も知る人が居ないので、とりあえず不動産やを回って家を見て回ることにしました。コチラのフラット(賃貸アパート)は家具つき、家具なし、あと電化製品例えば、冷蔵庫、洗濯機、ガスコンロ、などは部屋によってあったりなかったりするので、あらかじめ担当者に希望を伝えます。が、英語がわからず二人ともなきそうになりながら担当者の英語に耳を傾けては何度も話を聞きなおしていました。そのなかでも腹の立つ担当者がいて、若い女性の担当者ですが、目に見えて嫌な態度で説明するのもめんどくさいといった感じでした。 銀行で口座を開こうとしたときも、担当者が若い女の人だったんだけど、相当いらいらしていたのか、わからないところをたずねてもはっきりしないので、思ったとうり記入用紙に書き込んだら、「余計なことをするな!」とはっきり言われました。 また、電話の件では、僕達は早くネットをひきたかったのですが、(コチラでは家に前に住んでいたいた人が引いた線が残っていればそれを開通すればすぐ使えるのですが、)なんと前の住人が料金の支払いか何かでもめていて最初はネットが引けないといわれました。それも2ヶ月電話をしては連絡を待ち、その状態になってると聞くまでに。結局ペナルティーがラインに科されているので僕達はその線を使う以上、仕方がないと。それで2Mbはひけないが1Mbならひけることがわかるまでにまた1ヶ月かかり。やっとラインが繋がるのでした。 イギリスではお客さんとかあまり関係ないみたいです。人によって考え方がはっきり違うので会社の方針を守って仕事に取り組むよりも、何かあればすぐ個人の意見に変えるような気がします。例えばクレームをつけても会社の一員としてお客に接するよりも、その状況の僕に同情するだけで、とくに何も提案をしない。まあ諦めるのを待ってる感じです。すぐにそれは私がやったことじゃないといわれて話が終わります。 部屋も、比較的きれいなところで一通りの設備の整ってるところを見つけ、入居が決まり、ポーツマスでの生活が始まりましたが、正直イギリスもう嫌だ。という感じでした。あれから数ヶ月未だによくつかめないイギリスです。 #
by scott_hachisuka
| 2006-01-25 09:52
| イギリス
今の時点までのことはおいおい書くとして、とりあえず、ブログを公開するので今の時点のことを 書きます。 今現在、WEST DEAN COLLEGEに通ってます。秋のタームが終わって春のタームが始まりました。クラスメートはイギリス人5人、オランダ人2人、ドイツ人1人、僕の9人です。そのうち2人は2年生でpost graduateの学生です。僕ら7人よりもレベルの高い内容と量を要求されます。 今、現時点で19th C mahogany oval tray,19th C regency sofa, 19th C horn table (トレイ、ソファ、テーブル)を受け持っています。この3つの修復を同時進行させながら、全ての作業内容にたいして報告書を作成しています。 まずはリサーチから入ります。歴史的背景、木の種類の判別、当時の制作方法などを図書館やインターネットの資料のなかから、まずよく似たものを探します。 そしてどのような修復が必要なのか先生と話しながら大まかな見積もりを作ります。その見積もりに必要な修復方法のリサーチや、どのような道具や材料がが必要か調べます。 大体のリサーチが終わればまずはクリーニングや解体から入ります。 まだ僕自身も手探りの状態で作業をしており、100%先生の意見を取り入れながら、自分の考えを少しずつ試すような試行錯誤の毎日です。そんななかで、日本人にとっても修復という仕事がなじみのあるものになることをねがって、日々感じることを書いてみたいと思います。 色々な考え方があると思うのですが、100年以上の家具をオブジェクトと捕らえ、とにかくそのままの状態を保存する方法。つまり使えなくても日々眺めてすごすような使い方。極力オリジナルのパーツを残すよう努力しながら、使えるように手を加える方法。 今現在僕は後者を習っています。そこで、多少今の僕の感覚ではまだオリジナルを残すというより強度を保つためにもっと新しいパーツに交換して、見た目は同じ家具でも前より強くなってるというような思考回路にたどりがちなのですが、そこを知恵を使ってどうやれば最大限オリジナルが残り、かつ強度もだせるか。どれだけひらめくかが、これからの課題と思われます。 今の僕にはわからないことだらけの状態ですので、少しずつ理解が深まるよう書き込んでみます。 #
by scott_hachisuka
| 2006-01-24 08:16
| 家具
簡単にこれまでのことを書きたいと思います。 去年の8月にこちらについて、最初はロンドンに1ヶ月滞在しました。 というのも、ロンドンに住居を構え僕がチチェスターへ通うつもりでした。 1年前に学校を見学しにイギリスへきました。都会から急にイギリスの山奥の辺鄙なところへ来たものですからとても寂しい印象を持ちました。校舎はお城を改造しているのですが、とても暗くて幽霊屋敷みたいに映りました。 東京から急にココでは暮らせないな。というのが第一印象でした。 実際、嫁さんと二人でテストを受けに来たのですが、テストの前日に乗り込み、寮で一泊したのですが、本当にハリーポッターの学校の世界です。嫁さんは一日で鬱になりました。本当に落ち込み度が激しくて次の日は、僕を残して一人でロンドンへ帰りました。 ですので、当初の計画ではロンドンに住んで、僕が車で通うということにしたのでした。 それから一年後、いざロンドンでの生活と意気揚々と乗り込んできたのですが、ロンドンでは想像以上に家賃が高く、高い割りに設備が古く、おまけにガソリン代が高い(1リットル=180円ぐらい)。 もしロンドンに住んだら、通学にかかる往復4時間のドライブは特に問題ないのですが、生活費がなんだかんだと30万円ぐらい必要になります。さあどうしようかと、本当にどうしようかと、情けないおもいで毎日、不動産やと新聞と日本人コミュニティーの情報誌を見ていました。 結局、どうにも仕様がなかったので、学校に一度相談をしに行くことにしました。そして、本当に2時間毎日運転できるかどうかを、レンタカーを借りてためしにいってみました。 結果は、無理。遠い。時間がもったいない。学校の校長先生の秘書によれば、「学業を大切にしなければいけないので、ポーツマスにすんだらどうか。昔日本人で一人ロンドンから通ってる 学生がいたが、彼女は毎日寝ていたよ。」とのことで、とりあえず、ポーツマスを見に行くことにしました。つづく。 #
by scott_hachisuka
| 2006-01-16 00:15
| イギリス
遅ればせながら、(イギリスには昨年の8月にきました、想像以上に授業についていくのがたいへんで秋のタームはブログを書くことを見送りました。) イギリスでの生活や学校での出来事を含めながら、学校で習っている内容を中心に書いてみたいと思います。 学校は、南西部のチチェスターという小さな町のはずれにあり、町の中心部から車で15分ほど走ったところにあります。 学校の廻りは放牧場になっていて、羊と牛が放されてます。 学校はエドワード・ジェームズ財団の活動のひとつとして運営されております。クラスは家具、陶磁器、時計、本、などの修復のコースと、楽器、タペストリー、絵画、などの制作のコースがあります。 財団では酪農を経営しているので、学校の食事は授業料に含まれており昼食をとることができます。住んでいる生徒はもちろん3食付です。基本的に学校の料理の味付けはこのショートコースのお年寄りを中心に考えられており、とっても味付けは薄いのです。ですので、非常に体にはよいが何か物足らない感じです。 生徒のほとんどは敷地内の寮に住んでいて、ほぼ24時間オブジェクトのことを考える生活を送っています。 基本的にロングコースとショートコースがあり、僕たちはロングコースで1年もしくは2年通います。ショートコースはアートに関するさまざまな内容があり一般の人達、特にリタイヤした人、転職を考えている人、この学校に興味がある人、プロの人でココの教授陣と接したくてという人、色々です。 僕達も授業の合間に受講できます。 とまあ、こんなところで毎日勉強してます。これからどうなるのか非常に楽しみです。 #
by scott_hachisuka
| 2006-01-15 21:57
| 学校
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