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今の時点までのことはおいおい書くとして、とりあえず、ブログを公開するので今の時点のことを 書きます。 今現在、WEST DEAN COLLEGEに通ってます。秋のタームが終わって春のタームが始まりました。クラスメートはイギリス人5人、オランダ人2人、ドイツ人1人、僕の9人です。そのうち2人は2年生でpost graduateの学生です。僕ら7人よりもレベルの高い内容と量を要求されます。 今、現時点で19th C mahogany oval tray,19th C regency sofa, 19th C horn table (トレイ、ソファ、テーブル)を受け持っています。この3つの修復を同時進行させながら、全ての作業内容にたいして報告書を作成しています。 まずはリサーチから入ります。歴史的背景、木の種類の判別、当時の制作方法などを図書館やインターネットの資料のなかから、まずよく似たものを探します。 そしてどのような修復が必要なのか先生と話しながら大まかな見積もりを作ります。その見積もりに必要な修復方法のリサーチや、どのような道具や材料がが必要か調べます。 大体のリサーチが終わればまずはクリーニングや解体から入ります。 まだ僕自身も手探りの状態で作業をしており、100%先生の意見を取り入れながら、自分の考えを少しずつ試すような試行錯誤の毎日です。そんななかで、日本人にとっても修復という仕事がなじみのあるものになることをねがって、日々感じることを書いてみたいと思います。 色々な考え方があると思うのですが、100年以上の家具をオブジェクトと捕らえ、とにかくそのままの状態を保存する方法。つまり使えなくても日々眺めてすごすような使い方。極力オリジナルのパーツを残すよう努力しながら、使えるように手を加える方法。 今現在僕は後者を習っています。そこで、多少今の僕の感覚ではまだオリジナルを残すというより強度を保つためにもっと新しいパーツに交換して、見た目は同じ家具でも前より強くなってるというような思考回路にたどりがちなのですが、そこを知恵を使ってどうやれば最大限オリジナルが残り、かつ強度もだせるか。どれだけひらめくかが、これからの課題と思われます。 今の僕にはわからないことだらけの状態ですので、少しずつ理解が深まるよう書き込んでみます。
by scott_hachisuka
| 2006-01-24 08:16
| 家具
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