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まずは見積もりをたてました。 毎回先生と相談して、直す箇所のチェックと、金額をはじき出します。 今回は木部の直しと金物のクリーニングと塗膜の直しで80時間ぐらいかなと いうことで作業を始めました。 このキャビネットの面白いところは、いろんな部材が入っているところです。 真鍮でできたギャラリー、アイボリー製の小さなノブ、シルクが張られた後板、 木材も、サテンウッド、ローズウッド、マホガニー、エボニー、etc。 1段目の抽斗に仕組みがあります。 前板がボタンを押すと前に倒れるようになっていて、 その上で手紙を書いたりできるようにフェルトがはってあります。 この機能のある家具をセクレタリーとよびます。 足の形や側面のクロスのデザインは独特で何を意味しているのかわかりませんが、 かなり変わった雰囲気を漂わせています。 家具を見るときには徹底して、もともとこの形で作られて保存されてきたかを確認します。今回はこの確認を信じきったために後で痛い目にあいました。 例えば、このドアー裏がわの何かがあったあと。僕達はこの後をグリルがあった跡 と断定して話を進めていき、新しくグリルを作ることにしました。 そして、このような表を作り、どこの何が悪いかクライアントに提示して、 これを直していきますということで承認を得ます。
by scott_hachisuka
| 2007-03-10 21:33
| 家具
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