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ガレージの再開を待っている間、 夜寝ようとすると、 業者と警察の顔を思い出しては寝つきの悪い日々を送りました。 ああいえばよかったとか、こういえばよかったのかと、 かなり気分のさえない毎日でした。 くよくよしたり、腹立たしくなって目がさえたり、 かなりのマイナスのエネルギーを放ちました。 こういうときに、思うのは「日本に帰りたいナー。」です。 現実逃避に入ります。 だけど、日本人がみんな善人でこんな風な詐欺みたいなことしないかというと そんなわけ無いですからね。 「振り込め詐欺なんて」日常になってますもんね。 イギリス人にも日本人にも悪い人もいる。 と言い聞かせて、なるべくイギリス人嫌い病にならないようにつとめました。 ワークプレイスメントへいって、 関係の無い彼らに愚痴って雰囲気悪したくないですからね。 今回知ったことは、事件や事故、災難は突然やってくる。です。 ほんとビックリします。 何で僕?なんで?って問いかけますよね。 理由なんかありやしないのですけど、なんか理由が欲しいんですね。 さて、年も明けて早速嫁さんにアポをとってもらい、 車をガレージに持っていってもらいました。 一通り状況を説明して、車を預けたのち、嫁さんに電話がかかってきました。 「車の損傷から言って業者がやったに違いない。どこの業者かおぼえてるかい?」 「いえ。覚えてません。」 「そうか、じゃあ、心当たりのある業者があるから、コチラから問い合わせてみる。」 「どうもありがとう。」 それだけ言って、電話を切ったのだそうです。 そんなこといったって、 今更状況が変わるわけでもない。 でも、そんな風に言ってもらえるだけでも嬉しかったです。 まあ、だめでもともとだし、そこまでしてくれたのなら、 修理費も払いがいがあるなー。と思いました。 次の日の夕方。 「車治ったから取りに来て。じゃあね。」 嫁さんに車を取りにいってもらいました。 「一番損傷の激しい部分は新しい部品にかえて全部で300ポンド。」 「そのうち君達の払う分は100ポンド。」 「???」 「残りの200は業者に払わすから。」 「えっ、うそ。ほんとに!」 「そんなの当たり前だよ。君達が悪いわけじゃないのに何で全額払わないといけないの?」 「まあ、そうだけど、全部諦めてたから。」 「それからこの書類を警察に持っていて説明しないといけないんだけど・・・。」 嫁さんのきょとんとした顔を見て、 「警察に言っておきたいこともあるし、一緒に行ってあげるよ。僕の後についてきて。」 もうこのあたりで嬉しさいっぱいで半泣きです。 その後嫁さんと一緒に警察まで言って何十分も一緒に待ってくれて、しかも全て書類手続きを済ませてくれました。 僕は、家に帰ってきてこの話を聞いて、唖然としました。 まさか、そんなことが起こると思っていませんでした。 どうやって第三者のガレージのおっさんがそんなことできるかわかりませんし、 あんなに突っぱねた業者が納得したのも何故なのか? ともあれ、なんとも嬉しくて、なんとも救われた気分でした。 いいことも、悪いことも起こって日々過ぎていくのですが、 悪いことがあっていいこともちゃんと起こりました。 ガレージの親父さんありがとう。 気持ちのいい笑顔だけでも救われるような気分になると思って ガレージ開くの待ってたんだけど、 ドラマの刑事張りにいろんなことしてもらって、 本当に感謝。どうもありがとう。 日本のみなさん、ポーツマスに来て車のことで困ったら PETE'S PLACEに行ってください。 間違いなく安心して任せられます。 PS 「親父さんもっと宣伝したいけど、これ日本語のブログやもんなー。 今度学校言ったらいっぱい宣伝するわ。 それから、今日初めて直った車に乗ってドライブ行ってきたでー。 めちゃくちゃ調子ええで。 ありがとう。」
by scott_hachisuka
| 2007-01-14 10:16
| イギリス
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