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本当にスムーズに事は運ばない。 いろんな予想外のことがおこるので、いつも何かに振り回されてる状態。 でも、嫁さんや日本の家族、日本の友達、学校の友達に助けてもらって一つ一つ解決することが出来ている。結構ドキドキするようなことが繰り返されるので、なかなかイギリスに落ち着いて生活しているという印象まではいかない。 それでも、すっごい大きな怪我や病気をするわけでもなく、日本に帰らなければいけないような状況になるわけでもなく、なんとかやってこれてる。 そんな一年半の状況を見てきて、この留学には裏にテーマがあるのではと思うようになった。 今回もちょっとしたことがきっかけで、(ホントたいしたことではないんですけどね。)「やっぱりイギリスもイギリス人もきらいだなー。」って軽く気分が滅入る感じだった。あんまりに動揺が激しくて2回も階段から滑り落ちた。こういうところが親父とにてて嫌だナーと思う。親父もなんかあると動揺して事を大きくするようなとこがある。やっぱ親子だな。 よく家に集まってご飯を食べたり、軽くお茶したりと皆で会話を楽しむような機会が多いんだけど、最初はそれが苦手だった。 日本に居るときは相談しても仕方ないし、自分の問題だからとウチに閉まって自分で解決するようにしてたので、会話を楽しむということがだんだん無くなっていった。 勿論お金が無いということで、いろんな人と協力して生活する必要があるし、外国の習慣や規則に関しては友達に意見を聞くことも必要になってくる。そんなこんなで近況報告したり、相談したりすると、いろんな意見と考え方を知って参考になる。自分の選択は正しかったのかと思うと良く不安になるのだけど、いろんな選択肢の一つとして、自分の選択は正しくても間違っていても、選択したことをやり遂げようと思うようになる。何も状況は変わらないのだけど、親身になって話を聞いてくれる友達がいるだけで、「よし、ナントカやってみよう。」と思える。 友達もそれぞれに問題を抱えてて、これから先の最善の策を考えていたり、どうやってこれから先暮らしていくのか模索していたりする。お互いにどういう選択をしていくのか、これからたのしみです。 そうやって自分の内側を吐露しながら、周りの人に対して自分がどうあるべきなのかを勉強している気がする。「自分のあり方、人とのかかわり方。」 自分が高校生のときとかは自然に出来てたことなんだけど、いつの間にか忘れていたし、余計なことを沢山身につけて、これからそぎ落とさなければいけない感じ。 自分ひとりだけの考えって、結構ネガティブになりやすいし、だんだん恐怖心みたいなものへ変わっていく気がする。ちょっとしたトラブルだったんだけど、そこから妄想が膨らんで、疑心暗鬼になってみたり、イギリス人皆が悪い奴みたいに思ったり、自分にだけ不幸がくると思ったり。どんどん窮屈になる。 家具のことばかり、将来のことばかり考えてて、周りのことに目が向いていないとき、なかなかいい答えが思い浮かばない。全て自分のために策を練ってるから。それが人のために何か出来ているときは、心も穏やかだし、きちんとしたアイディアがえられているようにおもう。 そんなときに、たわいもない話やまじめな話を聞いて、なんとなくその話の中にヒントがあったり、友達の彼氏が彼女へかける何気ない「いたわりの言葉」がすっと耳に入ってきて自分はそういうことが出来てなかった反省してみたり。気づかなかった友達のよさを発見してみたり。 そんなことに気がつくようになることを考えると、いろいろおこる問題をとうして、周りに目を向けるように注意を受けている気がする。留学をとうして家具のことよりも、友達が出来たこと、その友達から刺激を受けて自分が変わろうとしていること、これがイギリスに来た意味だとしたら、人生は自分のはかりしえない大きな力で動かされているなーと思うのです。 全てわかったような気になっていて、自分のこともきちんと把握できていると思ったのだけど、自分のことが一番わかってなかった。何だかまだまだこれから勉強しなければいけないことは多々ありそうです。 また新しい年はやってくるので心機一転心を入れ替えて頑張りたいと思います。 皆さんにとって良い一年になりますように、お祈りしています。楽しいお正月をお迎えください。
by scott_hachisuka
| 2006-12-28 23:02
| イギリス
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