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今現在、自分のプロジェクトを進行させながら、去年から残っていてまだ、お客さんの手元へ帰っていない家具を再度チェックしている。あと少しフィニッシュが出来ていないとか、最後の展示会へ向けて急ぎすぎていて、仕上がりが悪いとか、色んな部分を見直してすこしづつ手直しをしている。 これはとてもいい勉強になる。大方の修復が終わって最後お客さんに渡す前にざっと見直しをするということは、家具の最終段階の仕上がりがどうあるべきなのかをわかっていないといけないから。 19世紀のテーブル。天板に大きな亀裂が入っており天板の修復が最大の山場。そこまでは前任の学生が終わらしたのだが、そのあと、テーブルと台の連結が上手く調整されておらず、これを直すことになった。 ![]() 19世紀アームチェアー。修復一つ一つの仕上がりがイマイチで全体的なカラーリングとパッチのなおし。写真右手前の椅子 18世紀チッペンデールスタイルチェアー。座面したの仕上がり不足とカラーリングのやり直し。写真右奥の椅子 ![]() 19世紀スモールライティングテーブル。バッフィングの不足で最終的の仕上がりの艶に達しておらず、全体的に磨き上げなおし。カラーリングのやり直し。 ![]() これらをとうしてわかることは、時間があっても無くても修復にかける時間は変わらないということ。時間があっても無くても、やるべきことは変えてはいけないので、時間が尽きた時点で修復がストップしている方が良い。結局仕上がりの悪いものは手直しされるのだからそれなら2度手間にならないほうがいい。そこらへんは独立してもお客さんからせかされ、料金もかさむということになれば葛藤もある。そこを何よりもいい仕上がりを目指して仕事を進めることを体に覚えさせなければいけないと思った。
by scott_hachisuka
| 2006-10-23 03:16
| 家具
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