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先週はwest susex州にあるパーハムハウスに下見にいってきました。 イギリス国内でも有名なエリザベス調の建物と内装です。建物の一部がエリザベスのEになっています。家具はほとんどが貴重なジャコビアンスタイルのもので、長い時間をかけて修復がなされています。そのうちの数点はwest dean collegeでも扱っています。 さて今回は天子の像に亀裂が入り、修復方法の提案に来て欲しいということで先生のお供に行ってきました。勿論300年以上の貴重なオブジェクトですから展示用の修復方法になります。 ここで少し思ったことは、日本人ならこのような宗教的なオブジェクトを扱う前にはお払いをしたりすることと思うのですが、やはり展示物は展示物といった感じの扱いでした。 亀裂がわきの下辺りまではいっていて、体を貫通しています。 後ろから見たところ ぱっくり割れてます。 300年以上大丈夫だった木材が、急に割れるなんてなんかおかしな話ですが、普通に考えるとやはり背中に差し込まれている金具の影響だと思います。 ただし、通常は300年も経てば状態は安定しているはずなので、展示物の置かれた部屋の気温や湿度が急激に変化したのでしょう。そのため、安定していた木の収縮が始まり、金具の周辺で収縮が出来ずに割れたと思われます。 来週にはこのなおし方の提案を持ってもう一度話合いが行われるのでそのための資料つくりをすることになりました。かなり難しい作業になると思いますので時間をかけて資料を作りたいと思います。 この日の帰りに先生のお気に入りの場所へよってくれました。 毎年この時期になると地域の人がかぼちゃを買い求めるそうです。今月末はハローウインでした。小さな小屋の屋根いっぱいにかぼちゃを並べています。
by scott_hachisuka
| 2006-10-12 02:13
| 家具
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