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さああと一歩のところまできました。 脚のスクロールを掘り出して、カービング作業が終わったところで、外側を丸く削ってスクロールは完成です。 このとき、丁寧に削らないと先端の部分(スクロールのエンド)が崩れます。木口なので刃に引っかかってすぐに先端が割れてしまします。 ![]() 次はアームの前側の折れの直しです。 もともとアームの先端が折れていたみたいです。それをこのような大きなスクリューでとめてありました。 ![]() これを取り外して、もう一方のアームと比べてみるとこんなに短くなっていました。 これはパッチを作るのは簡単でも、クランプで固定するのが難しい。上手くはさまないとクランプの力がにがされてしまいます。またカーブのラインも一列になる必要がありますので相当気を使って接着しなければなりません。結局3回やり直しました。 ![]() 結局ここのパーツで2週間もかかりました。 何度やってもクランプで上手く固定することができませんでした。 ラインがずれたり、段差ができたりして、 結局うまくいったのは一番クランプを使う数が少ないやり方でした。 ![]() 下にテンプレートとしてもうひとつのアームを置いてこの状態でパッチをはめました。 ![]() 最終的にパッチの形も少し逆三角形にして力が逃げるのを防ぐことでその場に落ちついいてくれました。 さあこれでやっと組み立てに行きます。 本当はアームとバックがすんなりフレームに入ってくれることを祈っていたのでした。 やはり下のバックフレームがまっすぐになったので入りません。 いままでどうしてあんなに曲がった状態で、ジョイントがはまっていたのか不明です。 アームとバックに対してフレームの角度が変わったのです。 本当にこのsofaはことがすんなり進みません。 さあ、ここはどうするのか? やはりジョイントを作り直すのだそうです。ジョイントのオス側をカットして、新たな角度で作り変えた先端を接着します。 そんなのやったこと無い。 「先生、他にもっと確実な方法ないですか?」 「ない。」 「じゃあ、もっと簡単な方法は?」 「これが一番長持ちするし、確実だから。」 「上手く接着してね。」 「はあ。わかりました。」 最近先生はもうできるとおもって信じて疑わないんです。 ですので普通に説明しますけど、これ結構難しいような気がします。だって、新しいジョイント角度がかわるし、距離も変わるのです。 ちょっと、ビビります。まあ、でもやるしかないか。とりあえず、練習だな。ということでトライアウトをやることにしました。 そしたら違う材料(パインで練習)をみて先生が、 「そんなの意味ないから。直接本番でやって。」 「・・・・。」 「もう何でもやったるワイ。」 まずバック、角度が変わったのでジョイントにはいらない。それと長さももう少し必要。 ![]() 角度を分度器で測り距離は上の写真から測って、新しい先端を作り接着。長さ5cmほどが元の部分に埋め込んでいます。 ![]() 次はアーム アームも角度が変わって入らなくなっている。 ![]() これはアーム自体に角度がついているため。 一度アームをばらして前と後ろを別々にはめてみることに。 今度はアームは入ったのだけど、アーム同士の長さ(左右で)が違う。 ![]() このように微妙な隙間があって、測ってみると7cmほど違う。(左右で) これも長さをそろえて角度をそろえる必要があるので、先端を作り直すことに。 ![]() ![]() これが難しかったです。 アームは角度あるので当たり方が斜めになります。この距離を測るのが難しかったのです。 でやっとアームとバックを組み込むことができました。 ![]() 何とか入った状態でいろいろ調べてみると、アームの角度や距離、視覚的に色んなポイントを測ってみると、誤差は2mmまで、これは何百年もの木の乾燥やゆがみからすると許容範囲ということで、実はかなりいい線で組み合わせることができました。
by scott_hachisuka
| 2006-06-24 18:50
| 家具
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