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いよいよ今年最後のタームが始まりました。 先生も含め、皆非常にリラックスした雰囲気で3週間ぶりに再会を果たしました。 卒業する人たちは就職先も決まり始めており、いかにこのタームをいい成績で終わるか!が焦点になっています。 寮に戻ってきている生徒達は、 3週間自分の実家で過ごした人がほとんどで、 やはりこの環境にまた閉じ込められるという閉塞感にうんざりしている模様です。 こういうときは下手な英語で明るく語りかけると、喧嘩になりますので そっとしておきます。皆が馴染むまであたらずさわらず。 先のタームの終わりにはストレスから足を引きずり始めた先生も 変な気負いも無く、笑顔で僕達を迎えてくれました。 前のタームのはじめには、先生の方が気合が入りすぎてて、 めがねをずらして覗き込むように、生徒をにらみつけていて、怖かったのですが、 このタームに関しては、信頼関係ができたなと感じました。 僕達は言われなくてもどんどんやるタイプの生徒だと。 今朝この3ヵ月半のスケジュールをもらい、説明を受けました。 VISITが3泊の泊りを含めて6回、 テストは中間、期末その他サプライズ含めて多数。 仕上げなければならないOBJECTは4つ以上。 ESSAY2500字。 技術的にデモンストレーションを通じて覚えなければならないショートコース多数。 これは完全に休日は無いです。 担任の先生いわく、 「これからあったかくなると夜の9時でも明るいからカラーリング、仕上げできるからな。」 つまりフルで動いても時間は足りないということです。 ここの先生は生徒を追い込むのがうまい。 覚悟をきめてやるしかない。 休みは無い。睡眠を取れるだけありがたいとおもおう。 そして今日、早速担任の先生の思いやりで追加OBJECTです。 うちの先生、天才肌。 思い付きが多い。 チョイスはいつも生徒、沢山選択肢を見せて 時々間違った選択して苦労するのも勉強のひとつ。 これはこれで面白い。 改装中の家から使われていなかったカップボードの、 解体、運搬、レストアー、設置までを皆でするらしい。 若い衆4人選抜で見に行ったらこれがでかいのなんのって、 手前の彼が190cmありますから。 このようにたぶんこれからも追加注文は増えるだろうな。 楽しくなってきた。 さあ解体。 これが国別対抗戦の様相を呈します。 ドイツ人とにかく徹底的に状況の把握に徹する。 オランダ人、日本人、まあ僕達は解体のプロではないので人任せ。サポートにってします。 中途半端な提案などは一切しません。 イギリス人、パワーで押し切って早く終わらせて帰ろうとする。せっかち。 本体を持ち上げると、枠がたわんでガラスが割れるので、ガラス扉をはずそうとしてるのに 「持ち上げよう、もって帰ろう」の一点張り。今日から水泳始めるので早く帰りたかったらしい。 んー面白い。のっかってみました。 「そうだよ。持ち上げよう。」完全に無視されました。 とりあえず扉のガラスをはずすのに5人がかりで2時間半。 まだ詳しくリサーチしてないのですが、 持ち主いわく、中国のデザインを取り入れたフランス製ということらしいのですが 僕はまったくアジアの雰囲気をかんじませんでした。 みなさんどうですか? ゴールドのペイント家具です。 カービングがちょっと稚拙な感じがします。 表面の仕上げも色がにごっていたりしますが、 曲面のガラス扉とガラスのはめかたなどは、 当時としては非常に高い技術をもってしてこの家具を作ったことがわかります。 ガラス扉のチョウバンも表に一切見せないつくりになってました。 カービングのアップ 驚いたことは、地震の無い国とはいえ、 この家具は3層になっていて、 輪台、下段、上段が置かれただけで、 何も接合方法をとっていませんでした。 これは木の動きを逃がして、 ガラスが割れないようにするためなのか、 ただ何もしなかったのか今のところ不明です。 バーニッシュの表面 クラック多数 たぶんこの家具をこのタームで 誰かが仕上げるということは無理でしょう。 今日は皆から散々 「マサがこの家具やるよ。」「こういう大変なのはマサだよな。」って、 担任の先生まで皆にまじってからかいだしたので、 とりあえず、「my Pleasure.(喜んでやります)。」といっときました。 冗談通じてるよね。 最後に2段に分解。終了。 そしてさあ車に積んで帰るぞということでバンを動かそうとしたら、 半ドアだったみたいで、バッテリーぎれ。 応援を呼んで一件落着。 先生、半ドア、たぶん僕です。 ごめんなさい。
by scott_hachisuka
| 2006-04-26 07:19
| 家具
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