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コチラはやっと暖かくなってきました。 といっても僕はまだ冬装備ですが。 部屋にいても暖房が無くてもすごせるようになってきましたが、長袖フリースの上に高松のふとん屋さんで買った半纏をきます。何とか震えずにはすごせます。(暖房費 節約、節約。) 天気のいい日には、コチラ地元の人たちは半そでだったりしますので、ずいぶん体温が違うなと思います。(たぶん日が出てるときは少しでも肌を焼きたいのでは? もしくは日光消毒か?) 工房で仕事をしてるとだんだん暑くなります。シンプルさんもブログで書かれてますが、一枚づつ脱いでいって最後に半そでになります。コチライギリスでは脱いだ途端に寒くなってすぐに着ます。この辺の体調管理は大切だと思ってこまめに着替えるのですが、なかなか快適に過ごすのは難しいです。 みんなは半そでで汗かいて作業やってるのに僕はまだ長袖。みんな不思議がって「寒いのか?」と聞いてきます。この辺の感覚がいまだわかりません。「寒いから着てんだろ!」あまりに同じことを何度も聞くので「あなたはイギリス人ですが?」と聞き返します。こいつはわけがわからんという顔をしてどこかにいきます。10分して別のクラスメートが「寒いの?」だって。 看板必要です。「寒いので長袖着てます。」今度胸からさげとこ。 さて今回はブラスインレイのテーブルトップです。2回ほど前に作業箇所の紹介をしてそのままになってましたので、今回はその後の進展を報告します。次回報告しますといいながらロンドンの見学の方に2回分さいてしまいました。報告がおそくなってすいません。 メインイベントのブラスインレイです。 これは曲面に沿って曲げながら膠で接着されてます。なぜか一方だけ多数のピンでとめられています。一度手直しが入っているようです。あまりにも木の収縮でのブラスの飛び出し方がひどかったのか多くのピンが使われていました。 これが裏目に出て、ピンで抑えられながら飛び出そうとするので、曲がり方が急角度担ってます。伸ばすのが大変です。 取り外し完了。 ![]() すこしづつ小さなのみでブラスを浮かしていきました。比較的スムーズに取り出せました。 その後ブラスのはまっていたトートシェルの中をクリーニングしました。 この接着には膠が使われていますのでお湯でふき取ったりヘラでそぎとったりと耳掃除をしてるようなものでした。 クリーニング完了。 ![]() 割れていた引出底板の角です。この底板自体2cmほど縮んでいて足りないのですが、まずはこの割れを張り合わせました。このマスキングの使い方、結構ききます。何度かねじって引っ張りながらはるといい感じに締め付けます。 膠で接着 24時間放置 ![]() 続きまして、引き出し前板の角のかけ。これは木の種類を餞別するのが難しく、一部木目を木の本と照らし合わせました。また文献からこの当時引き台に使われた可能性のある木も搾り出しました。結果ホリーとなりました。 大まかなかたちに切り出してクランプで24時間固定してます。 ![]() この曲線に沿ってこの後ラインを出すのですが、そり台鉋は必要だなとおもうようになり「木の工房「花みずき」さんが経営されている大工道具販売の曼陀羅屋」さんに相談させてもらいました。僕の留学はインターネットなしでは考えられません。木材について、木工作について、機械について、わからないことがあるたび色んなサイトからヒントをいただいたり、時にはメールを出して質問してみたり本当に助かっています。 この後ブラスの接着、角のパッチの着色などに繋がります。次回へ続く。
by scott_hachisuka
| 2006-04-06 04:58
| 家具
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