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by scott_hachisuka
| 2011-07-31 11:31
| 番外編
前回の投稿からずいぶん時間があいてしましました。 今現在は、もう卒業式を終えまして、日本への帰国の準備で大忙しです。 そうなのです。イギリスから撤収します。 卒業式には両親が日本からきてくれました。 かれこれ2年と半年ぶりでしょうか? 久しぶりに会った両親は長旅で疲れてはいましたが、 思ったよりも旅行を楽しんでいてくれていて、ほっとしました。 そして、つい先週まで一緒に旅行を楽しみ、 仕事のオファーを待っていたのですが、 時間切れ、日本で次の生活をスタートさせることにしました。 さてさて、それはさておき、 卒業式前2週間、いよいよ仕上がりが近づいてきました。 この頃から、緊張でよくえづくようになりました。 もし、ガラスを割ってしまったら。 もし、ドアが入らなかったら。 もし、ベルベットが足らなかったら。 などなど悪い方へ悪い方へ考えます。 クラスメートの協力を得て、組み立てを行います。 下のパーツはバラバラに外していたので、柱をいれ、ドアをいれ ![]() そして天板を入れ込みフィックスします。ねじで閉めて、仕上がり。 そして上のパーツを下のパーツのえ上に重ねおいて、 ドアを入れていきます。 ![]() 全体を組んでみて初めてその大きさを知りました。 そして予想以上の素晴らしい姿を見せました。 ![]() 最期にもう2度とこんな大きな仕事は出来ないだろうなと思いながら、 ガラスを磨いていると、 ガラスの中にたくさんの空気が入っているのを見つけました。 あまりにもまったいらなガラスなので、 時代の新しいものだとばかり思っていました。 つまり、オリジナルのものではなく、 ココ40年から50年の間に、新しく入れられたものだと。 ですが、こうやって最後の最後にまた新しい発見をして、 このガラスもオリジナルかも知れないと思ったとき、 いかに人間の目がアヤフヤで自分に都合のいいことしか見ていないことを知りました。 #
by scott_hachisuka
| 2007-07-24 09:28
| 家具
一応、最期のテスト。 全てのぺーパーワークと家具の進行状況をチェック。 先生とサブチューターによって査定がされ、 グレード1、1で卒業が決定。 一応実技と学科にわかれて一番いい評価の1をいただきました。 この学校はBADAやBAFRAなどのアンティーク協会に支持されていると共に 先生を査定する人たちも派遣されています。 先生が変なことを教え方をしていないか、また時代にあったアンティークの 考え方にそって授業がなされているか、チェックが入ります。 また、先生も孤独にならず、方向性のアドバイスをもらったり、 相談を持ちかけたりすることが出来ます。 その査定官3人に向かって、恒例のプレゼンを済ませます。 今回で4回目、さすがに慣れたのか、きちんと全てを話しきり、 ノークエスチョンで終了。 これで卒業も決まったので、リラックスできるともいかず、 後はナントカもうひとつの大きな家具を仕上げなければなりません。 今は内側ベルベットの張替え。 先生が水のりを塗ってます。険しい表情。 ![]() これが本当に扱いにくいマテリアル。 水のりで貼っていっているのですが、すぐに水分を吸って縮みだします。 そして、強く押したりしようものなら、すぐにあとがつきます。 余った部分のカットも難しくて、厳密に織り込まれた糸にそっていかないと パイルが抜けて穴があいたように。。。。 数時間かけてナントカ天井が完成 ![]() もう2度と手を出したくないマテリアルです。 ギルディングとカラーリングは問題なく進行していて、 後は時間との勝負。 明日も朝からワークショップで作業頑張ります。 クリーニング前の汚れ ![]() このギルディングにあわせたクリーニング剤で丁寧に汚れだけを取り除きます。 ![]() このようになくなっている箇所はかたどりして作ります。またその周りも色違いが 見られます。 ![]() カラーリングとギルディングとエイジングの終了。 ![]() #
by scott_hachisuka
| 2007-07-08 04:35
| 学校
いやー、なんとか間に合いました。 最終的にすべてが終わったのは今日の朝です。 9時に会場セッティング 12時インタビュー 5時結果発表 となります。 細かい調整やクリーニングなどを繰り返し、 古さを保ち、ぴかぴかでない、味のある家具に仕上がったと思います。 安堵するまもなくいざ競技会へ。 この時点でもう順位はどうでもよく、 無事にコンペ会場まで運び、きちんとレイアウトして とりあえずこのプレッシャーから開放されたい。 そう強く思いました。 午後12時 インタビューの順番です。 ココに来るまでに、まず学校で選ばれ事が大変。 審査基準をクリヤーして、本戦に残るのも大変。 コンペにでれることは大変光栄なことです。 A4,4ページのエッセイや、ディスプレイ用の写真のレイアウト 大変な準備をしてやっとインタビュー。 卒業間じかのこの時期に結構な時間を費やしました。 インタビューでは方法論や、マテリアルの扱い方の説明、家具へのアプローチの方針などをプレゼンして、質問を受け、20分ぐらいで終了。 ほっと一息。何もする気にならず、午前中は終了。 今回は学校が会場に選ばれたので、空き時間は次の家具へ没頭。 午後5時 結果発表。 全英家具修復コンペティション 第2位・・・Masahiko Hosokawa 嬉しかったです。 表彰式の後、いろんな人と話すチャンスがありました。 2人ほど、わざわざお祝いを言いに審査委員の方がきてくれて、 「君に投票したよ。あと数票差だったよ。惜しかったね。技術的にもアプローチの仕方も僕は君のファンだよ。」といってくれました。 「特に技術的にはハイスタンダードにあるね。皆は一年かけてこのコンペに用意してきたけど、君が5週間でやってのけたのもすごいことだよ。」 とお褒めの言葉をもらいました。 僕は無理をせず、なるべく家具の今現在の状態を残しました。 新しく入れなおす部分を極力少なくして、 無理にまっすぐにしたり、伸ばしたり、変えたりしませんでした。 ムリならムリでそのままおいとくことにしました。 これが、好評で、ひとつの方法論として、いいアプローチの仕方だといわれました。それが嬉しかったです。 やっぱり修復の醍醐味はきれいに直すこと。 「え、とこ直したの?」が一番の褒め言葉。 でも、20年後も30年後も今の状態をキープできなければ駄目。 今回のコンペできちんと結果が出たこと。 2年かけて得たものが何か見えたこと。 まだまだ勉強する点があること、 いろんなことが明確になってうれしかったです。 両親をはじめ、応援してくれたみなさんどうもありがとうございます。 もう一息なので、最期まできちんとやりとげたいと思います。 #
by scott_hachisuka
| 2007-06-28 04:25
| 学校
んー、気分爽快。 ずっと、緊張しっぱなし。 BAFRAのコンテスト用の直し、ペーパーワークの提出期限。 おまけにこのタームの最終レポートの提出期限、 そして、もうひとつの家具の問題山積み。 でもひとつ解決。 一度修復が本格的に始まると 僕としては、ずっと手術をしているような気分。 絶えず気になってることがあたまにあって、 周りのクラスメートのように それはそれとして、5時には作業を終えて、 飲みにいくという気分にもなれない。 まだまだ経験技量ともに未熟なのです。 一番気になっていた、ドアの不具合。 このブログではキャビネットの方はレポートしていないのですが、 同時進行進行していて、 ドアが閉まらなくなっていた。 ナン十年もしめった倉庫に保管されていたのものを、 ワークショップに運んできて一年保管。 2階のワークショップに運び出して一週間で 急激に木の乾燥が進んだようだ。 この時期の湿度、室内40%以下 このあたりは経験からわかってきたのだが、 単にワークショップの湿度を下げるのではなくて 家具がずっと置かれていた環境を聞いといて、 ワークショップの湿度を調整してやるといいみたいだ。 面白いのは、writing slopeが湿度60%でとても良い状態を 保っていること、2階のワークショップは湿度50%をキープしていて それでも1階から2階にうつすと、突然いろんな箇所で 動きが見られる。引き出しのうすい底板は急激にそり出す。 話をもとにもどして、 なんせ、そのドアの閉まらなかった原因が、急激に乾燥したため。 6mmも必要な長さなくなってしまった。 元に戻るかあーなんてのんびり半年置いといたのだが、 戻らない。 新たにピースを付け加えて、もとの長さにする。 上手くドアも収まり、一安心。 最大の山場を切り抜けたので、体全体の力が抜ける。 家に帰り、夜9時には寝てしまった。 #
by scott_hachisuka
| 2007-06-22 13:33
| 学校
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